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庁舎の魅力と鉄道の関係性

社会交通工学専攻 M1 梅村 真嗣

1.はじめに

 地方公共団体の庁舎を周ることを趣味にし始めたのは、本人の私にもわからない。そのような趣味に気付き始めたのは大学に入学した頃である。東京に出てきてJRやメトロの一日フリー切符を使うようになり、この駅の近くに庁舎があるんだぁと思うようになった。この趣味を話すとみんなに不思議に思われるが、みんな少しは興味があるように思われる。そこで庁舎の魅力と鉄道駅との関係性を私になりに考察してみる。



2.庁舎の魅力

 地方公共団体の庁舎を周ることの魅力とは一体どのようなことあろうか。私になりに考えると、次のような3つの魅力を感じる。


@庁舎が街の顔となる
A食堂の御飯が安い
B庁舎に行くまでの過程が面白い


 まず、庁舎の多くは、都道府県庁や市区町村ともに街の中の中心部や駅前に多く街の顔になるのではないかと感じる。その街に暮らしていると住民登録や税金など、なにかしら関わってくることが多い。あまり行くことはないが、誰でも庁舎と関わることがある。最近では、展望台が作られ親しみやすくなっている。これらを通して庁舎が街の顔となると考えた。
 庁舎の食堂の御飯も安いのも魅力である。規模の小さい地方公共団体になると食堂がないところもあるが、多くの庁舎ではあることが多い。メニューについては大学の食堂に似た感じである。値段については、船橋の学食より若干高いが一般の定食の店より安い。これも庁舎を周ることの魅力で、私も昼に伺うと必ず食べることにしている。近くに住んでいるのであれば一度行ってみていただきたい。
 庁舎に行くまでの過程もまた面白い。私は主に、電車で庁舎に行くことがほとんどであるが、電車にしろ、自動車にしろ、地方公共団体の庁舎に行くまでの街の風景を見ることや電車などの交通に乗ることでわくわくすることが多く面白い。電車がなくてもバスは必ずといって通っているので、バス好きな人もわくわくするはずである。
 庁舎に行くまでの魅力はまだまだあるとは思うが、この3つが主な理由であり、また一か所いくと他の地方公共団体の庁舎に行きたいと思うようになる。これは、電車のすべての路線に乗りたいと思う人の感覚に似ている。



3.鉄道駅との関係性

 庁舎の多くは、JRや私鉄の多くの駅の近くにある。バスは、ほぼ100%停留所が設けている。ここでは、鉄道において記述する。
 庁舎は、大体駅前から歩いて5分程度までのところが多い。小田原市や富士宮市など駅から遠いところも少なくない。これは庁舎建て替えの際に別のところの用地を確保し、現状業務を行いながら新しい庁舎を建てためだと考えられる。
 駅も近い庁舎が多いため、乗り鉄ついでに、旅で少し時間が余った際にはぜひ、庁舎に行ってみていただきたい。土日祝祭日は休みだが・・・。



4.さいごに

 庁舎に行くこともなかなか行くと面白いことが多く、様々な情報がパンフレットなどで置いてあり、普段行くことがない人にもなんらかの面白いと感じると思うものがあると考える。何度も繰り返すが、ぜひ一度訪れてはいかがだろうか。

市区町村の庁舎

写真−1 市区町村の庁舎の一例



おわり


 
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